第43章 180,000PV御礼 空蝉の頃$
煉獄の屋敷にて。
今日は晴天。
雲一つない青空だ。
こういう時、私は外に出られないので部屋でじっとしてるしかない。
煉獄家の書斎は広く、日陰に面しているので、赴いた時にはここに立ち寄るのが日課となっている。
「白藤またここにいたのか?」
「杏寿郎様、珍しいですね」
「うむ。たまには読書も悪くないと思ってな」
そう言って煉獄は衝立のある文机に向き直って読書を始めた。
横顔も絵になるなぁ、なんて考えていると。
視線が気になったのかどうした?と問いかけられた。
「ただ眺めていただけです」
と答えると。
「ふむ!君はまるで子犬の様だな!俺にくっついていても目新しいことはないぞ?」
わしゃわしゃと髪を撫でられる。