第41章 160,000PV御礼 君を虐める方法$
薄雪の残る中、私はとある人物を待っていた。
月光が照らす夜。
薄布を首元に巻いても突き刺さるような寒さを感じる。
かじかみ始めた指を擦っていると。
「何だ、俺が来るまで待ってたのかァ?手ェ、冷たくなってるじゃねぇか……」
不死川の大きな手に白藤の両手が包まれる。
「不死川様、暖かいですね。そんな寒そうな格好してるのに…」
「暖かいだァ?俺がこんな格好してるから冷たいかと思ってただァ?はッ、お前らとは鍛え方が違ェんだよ」
そりゃあ、柱ですからね。
促されて、藤の花の屋敷へ。
粗暴な態度ばかりで誤解されがちだが、御館様への畏敬の念を持ち合わせていたり、かつての同僚の死を悼んでいたり……
他者への言動が少々物騒なだけで根は優しいと知っていなければ白藤とて、彼を選ばなかっただろう。
「まだ冷てェな。もう少し座っとけ」
「でも…」
「いつも世話されてっからなァ。今日くらいは俺が世話してやるよ」
慣れた手付きでお茶を淹れる姿に…
「不死川様…」
→同居を申し出る。
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→後ろから抱きつく。
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