第38章 春恋パンケーキ
「にしても…お前冨岡だけで満足出来るのか?」
「どういう意味ですか?」
「そのままの意味だが?」
かぷ。
鏑丸に噛み付かれる。
「ん…!!……井黒様、嫌って言ったじゃないですか…///」
「今のは俺の指示ではない…鏑丸」
シューと鏑丸が静かに鳴く。
「どうする?このまま訓練を受けるか?それとも俺に抱かれるか?」
抱かれる…
でも、私には冨岡さんが…
「それとも、そのまま帰るか?」
「帰ります…」
「白藤?」
「ようやく、帰る場所が出来たんです……」
「お前の居場所は藤の屋敷の筈だろう?」
「それでも私は、私を必要としてくれるあの人の所に居たいです」
「そんなに、冨岡が大事か?」