第38章 春恋パンケーキ
「………///」
さてはて、どうしたものか。
そろそろ全身に毒が回りきってしまう。
この毒は私にとっては媚薬。
自然と息が上がっていく。
「はっ…///」
「白藤?」
心なしか白藤の顔が先程よりも赤いような気がする。
「ああ、毒が回ったのか」
「何っ!?」
蛇の毒…?
「まあ、心配はいらんさ。鏑丸の毒はこいつにとっては媚薬だからな」
「媚薬?」
蝶屋敷から帰って来た時の白藤を思い出す。
確かあの時も、媚薬がどうのと言っていた気がする。
それにその夜、快楽に流される彼女が、とても淫らだったのが記憶に新しい。