第38章 春恋パンケーキ
「それは、どういう意味ですか?」
「えっと気を悪くしないでね?冨岡さんって生活感がないというか……ちゃんと食べさせてもらってる?」
「……見損なわないで下さい。冨岡さんは、そんな人じゃありません。少なくとも百年前よりはいい生活をしています」
「あれ?白藤ちゃんて…もしかして冨岡さんのこと好きなの?」
「………あの?」
「何だぁ、好きな人と一緒に住めるなら問題無いわよね」
「甘露寺様?」
「皆がね、冨岡さんに白藤ちゃんを独占されると思ってたみたいでね?私はそんなことないと思ってたんだけど…白藤ちゃん?」
「冨岡さんはそんな独り善がりなことはしません。誰が何を言おうと、今私は幸せです」
「何だぁ、良いなぁ白藤ちゃん。素敵な相手が居て…」