第38章 春恋パンケーキ
「パンケーキ?」
「とっても美味しいのよ♪」
そう言いながら、甘露寺がばくばくと大量のパンケーキを頬張っていく。
「………」
「沢山食べてね?」
さすがにこの山盛りは食べ切れる自信がない。
「ついでに白藤ちゃんのこと色々知りたいなぁ。誰が好きとか」
「あの、甘露寺様…」
「あ、そういえば白藤ちゃん今冨岡さんの所に居るのよね?」
「えぇ、まぁ…」
パクリとパンケーキを口にする。
ほろ甘いパンケーキに巣蜜の濃厚さが際立って……
これは、おいしい。
文句なく。
でも、冨岡さんに出すなら少し甘いかな……?
「ねぇ、白藤ちゃん。冨岡さんの所でちゃんと生活出来てる?」