第38章 春恋パンケーキ
「ずいぶん沢山ね?」
なぁ、アレって…と隊士の一人が口を開きかけたので、内心焦る。
「特に胸元が沢山、助平な虫ね」
「はぁ…///」
甘露寺様、余計な事言わないでーと願いながら、俯く白藤。
一応ごまかせた…かな?
口々にあの人は誰かとか、胸でかいとか、エロい格好とかもう好き勝手言われてて。
甘露寺様に柔軟を言い渡された時は諸々見えないように細心の注意を払ったことは言うまでもない。
「白藤ちゃん、体柔らかいわね。さすが女の子ね」
そういう問題なのかなぁ?
「じゃあ、白藤ちゃんにはご褒美あげちゃう」
「ご褒美ですか?」
ようやく着物を羽織ることを許されて彼女はほっと胸を撫で下ろした。
「じゃじゃーん、巣蜜パンケーキ!」