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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第38章 春恋パンケーキ


「パンケーキ?」


初めて聞く名前の食べ物だ。


「とっても美味しいのよ♪」



そう言いながら、甘露寺がばくばくと大量のパンケーキを頬張っていく。



「………」

「沢山食べてね?」



さすがにこの山盛りは食べ切れる自信がないのだが、白藤は初めて目にする食べ物を暫く眺めてから、その切れ端を一口頬張った。

素朴な、けれどもふんわりと優しい甘さのパンケーキがとても美味しく感じられた。



「ついでに白藤ちゃんのこと色々知りたいなぁ。誰が好きとか」



ほんわかした笑顔を浮かべながら笑う甘露寺。



「あの、甘露寺様…」

「あ、そういえば白藤ちゃんは今、冨岡さんの所に居るのよね?」

「えぇ、まぁ…」



甘露寺の真似をして、パンケーキに巣蜜をかけてみる。

先程同様ゆっくり口に含むと、ほろ甘いパンケーキに巣蜜の濃厚さが際立って……


これは、おいしい。
文句なく。


でも、冨岡さんに出すなら少し甘いかな……?



「ねぇ、白藤ちゃん。冨岡さんの所でちゃんと生活出来てる?」


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