第38章 春恋パンケーキ
白藤が着たのは他の隊士たちと同じレオタード。
ただ一つ違うのは……
「白藤ちゃんのは私のお手製なのよ?寸法は私とあまり変わらなかったから、私に合わせて作ったんだけどね♪」
「でも、他の方達は胸元が開いてないですよね!?」
そこまでお揃いにしなくてもと思うのである。
「うーん、でもね。開いてないと苦しいのよ?だからそれで。ね?」
「ね?って…///」
そんな涙目で見つめられても、恥ずかしいものは恥ずかしいのである。
「さぁ、観念して出てきなさい」
「う、はい…///」
来客を盗み見ていた隊士たちが、出て来た白藤を見て、盛大に鼻血を噴いた。
「うーん、サイズは問題無さそうだけど。白藤ちゃん、これどうしたの?」
これと指差されたのは、一昨晩冨岡と宇髄に付けられた鬱血痕。
着物とは違う首元、胸元ともに剥き出しのレオタードでは鬱血痕は隠すことが出来ず……
「えっと…虫に……///」