第37章 誕生月を迎えられた書き手仲間さまへ捧ぐ 2月版$
「宇髄様は食事が冷めない内に召し上がって下さいな」
白藤がこちらに目を向ける。
上目遣いのその仕草が妙に色っぽく見えるのは最近溜まっているからだろうか?
早く抱きたい。
実際、食事は後でも構わない。
でも、白藤が用意してくれた食事。俺の為に拵えてくれた膳。
実際前に会った時に会話に出ただけの食材が数々並んでいて、色合いが見事である。
ぎゅ。
こちらに背を向け、修繕に没頭する白藤を抱き締める。
「宇髄様?針が危ないです…」
「ありがとな…白藤」
「はい?ああ、私のお役目ですから気にしないで下さい」
ああ、やっぱり我慢が効かない。
スルスルと俺の指が白藤の着物の合わせに伸びると彼女の動作が止まる。
「宇髄様…///」
ようやく白藤が俺の隊服から手を離す。