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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第37章 二人


「蔦子姉さん。俺にも、大事な人が出来たんだ」

「え?そんな…///」



手を引かれ、墓前に立つ。



「彼女は白藤。今一緒に暮らしてる」

「……初めまして、白藤と申します。長らく藤の花の屋敷にて、柱の方々を慰問する任を担っています」



恭しく一礼すると一拍あけて、白藤が語りかけるように墓前に声をかける。



「……私には何もありませんでした。家族も、産まれた時の記憶も……藤の花の屋敷ですら私を煙たがって……それを近代の御館様と冨岡さんが変えて下さいました。私に沢山のものを与えて下さいました……でも、私は……鬼です」


冨岡さんの隣はとても居心地がよくて、だから甘えてしまう。

寄りかかってしまう。


「白藤?」

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