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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第37章 二人


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食事も終わり、墓参りに持参する為におはぎを作り始めた白藤。



「すみません。時間大丈夫ですか?」

「問題ない。寧ろ夕刻の方がお前には都合が良いだろう」



ぽんと冨岡の手が白藤の頭に乗せられる。



「でも遅くなると鬼が…」

「誰が隣にいると思っている…」



確かに。

柱が護衛など、相当優遇されている。



「お前が心配することはない……」


その背中は先程よりも幾分か広く見えて、白藤の口元も自然と綻んだ。


「はい。では、参りましょうか。準備もできたことですし」



おはぎを手にし、冨岡の手を握り、二人で屋敷を出る。



「冨岡さんのお姉さん、どんな人だったんですか?」

「物腰が柔らかくて笑顔の似合う人だった。……芯が強いところはお前と一緒だな。祝言の前の晩に鬼に喰われて亡くなったんだ」

「そうですか。祝言の前に…でもきっと、冨岡さんのお姉さんですから素敵な方だったんでしょうね」

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