第37章 誕生月を迎えられた書き手仲間さまへ捧ぐ 2月版$
「あー会いてぇ」
この所任務続きで藤の花の屋敷に出向いてない。
というか、新人と違って怪我もあまりしないし。
あの日、まさか白藤に告白されるとは思ってなくて藤の花屋敷の近くの茶屋で俺は飲んでいた茶を落としかけた。
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「何でアイツだけ"さん"付けなのか考えたら答えが出るんじゃねえの?」
団子を食いながら、白藤の相談にのっていた俺は口の中にある団子を飲み込もうと茶を手に取った。
「あの、宇髄様。それなら……私が宇髄様の隣に居る時どうしてこんなに鼓動が速くなるかも分かりますか?」
ごく。
「へ?」
「私、冨岡さんと居る時よりも……宇髄様と居る時の方が胸が騒ぐんです」