第36章 130,000PV御礼読切 麗しの君は
「え?」
「上の姉二人と妹に渡すから」
にっこりと笑う宇髄に店主が持ってけどろぼう!と叫ぶまで三秒前。
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「まいどありー」
結局、俺が小間物屋で貰ったのは、雛鶴用の鼈甲の簪、須磨用のとんぼ玉の付いた巾着、まきを用の江戸切子の香水瓶。
小間物屋での騒動で時間が遅くなってしまった。
とりあえず蝶屋敷に戻ろうとした誰そ彼れ時に。
「旨そうな娘だな…ヒヒッ」
この粘っこい空気。
鬼か。
日輪刀は持ってない、というか今の細腕じゃ振れない。
さて、どうしたもんかねぇ。