第5章 偽兄妹の交わり$(宇髄裏)
$$$↓ここより宇髄裏。兄妹設定。言葉責め?何でも許せる人向け。
あれ?宇髄さんの匂いだ。
白藤さんの部屋?
情報共有かな?
俺も行った方が良いだろうか?
白藤の部屋の近くを通った炭治郎が部屋の扉に手をかけようとした。
「しーーっ!」
女郎達に囲まれて、炭治郎は焦った。
ま、まさか俺の正体が……
「今はだめよ、炭ちゃん!とっても良いところなんだから!!」
「………はい?」
どうやらこの女郎達は、部屋の扉の隙間から、二人の道ならぬ恋の行く末というものを盗み見ていたようだ。
「白藤……」
「兄さん……」
えぇっ!?
今、接吻してた?
「炭ちゃんも、後で役に立つから、ちゃんと見とくのよ!」
「見……!?」
見て良いの!?
混乱しつつも、炭治郎も女郎達に取り押さえられ、身動き出来ない。
「キャー、もう本当に色男ね!」
女郎達の視線は宇髄に釘付けである。
「あの色男、あの娘の兄貴なんだろう?」
「妹に懸想(けそう)とはねぇ」
あぁ、そう言えばそういう設定の芝居だった。
だからか。
ガタンっ。
部屋の中で何かが倒れる音がする。
「ずっと、お前に恋い焦がれていた…」
「でも、兄さん。私、昨日……」