第36章 130,000PV御礼読切 麗しの君は
「プッ」
意識されてねぇ!
「そんな釣れない顔すんなよ、俺らとイイコトしようぜ?お姉さん」
兄貴分が白藤の手首を掴む。
「やめて下さい」
白藤の手首を掴む男の腕を冨岡が捻り上げる。
「離せ」
「イデデデデ!離せ!」
「まずは貴様の汚い手を離せ」
ヒュー。
意外と男前だな。
「分かった!分かったから!」
男が白藤の手首から手を離したのを見届けてから冨岡が手を離す。
「大丈夫か?」
「あ、はい。平気です」
「おい、お前!ただで済むと思うなよ!やっちゃいましょうよ、兄貴!」
子分はまだ勝ち目があると思っているのか兄貴分に発破をかけている。
「まだ、何かあるのか?」
冨岡が不機嫌そうに兄貴分を一睨みすると……