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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第36章 色欲に溺れて$ (宇髄&冨岡裏)


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宇髄の屋敷。


門を潜ると出迎えてくれたのは意外にも隠だった。



「今奥さんたちは入浴中でして。来客があった場合には取り次ぐように言われてるんです。水柱様はどのようなご用向きで?」

「……任務の件で宇髄に聞きたいことがあるんだが」



嘘も方便。


あれこれ聞かれても厄介なだけだし、ここは他の柱の屋敷だから下手なことは出来ない。



「そうだったんですね。柱の方であれば中へお通ししても大丈夫でしょう。音柱様は中庭においでのはずです」

「承知した」



挨拶もそこそこに俺は屋敷に足を踏み入れた。



水柱の冨岡様が見えるなんて、今まで無かったなぁと隠の風見志郎(かざみ しろう)は、のほほんとしていた。


彼のあだ名は風見鶏。


気の向いた時しか仕事をしないと言われる彼だが、宇髄に気に入られている長所が一つ。


それは、本物の忍以上に五感が優れていることである。


伊之助の野生の勘とまではいかないが、彼もその長所を生かし、諜報向きであるがために、宇髄の使いとして屋敷に出入りしているのだ。

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