第36章 130,000PV御礼読切 麗しの君は
「鼈甲!?お姉さんお目が高いねぇ」
「でも、お姉さんならこっちの銀製のがオススメだがね」
確かに今の俺ならな。
ってことは白藤にも似合うんじゃね?
まあ、あいつが結い上げてるの見たことねえけど。
あ、遊郭の時は結ってたか。
後で冨岡辺りに売り付けてやろうかと思いながら、他にも目を向ける。
さすがは小間物屋なだけあって女が好みそうな物が揃っている。
「なぁなぁ、お姉さん。暇なら俺らと一緒に良いとこ行かない?」
おー、俺に声かけるとは良い趣味してるぜ。
振り返るとそこにはいかにもな風体の男が二人。
カタギじゃなさそうだなぁ。
「だぁれ?お兄さんたち」