第34章 120,000PV御礼 色欲に溺れて$
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宇髄の屋敷。
門を潜ると出迎えてくれたのは意外にも隠だった。
「今奥さんたちは入浴中でして。来客があった場合には取り次ぐように言われてるんです。水柱様はどのようなご用向きで?」
「……任務の件で宇髄に聞きたいことがあるんだが」
嘘も方便。
あれこれ聞かれても厄介なだけだし、ここは他の柱の屋敷だから下手なことは出来ない。
「そうだったんですね。柱の方であれば中へお通ししても大丈夫でしょう。音柱様は中庭においでのはずです」
「承知した」
挨拶もそこそこに俺は屋敷に足を踏み入れた。