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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第34章 今夜はお気の済むまま$ 冨岡夢


「あら、白藤さん。冨岡さんのせいで泣いてるんですか?」

「泣いてないです…」



寧ろ、私は貴方が怖いです。



「おい、何でここに白藤が居るんだァ?」

「不死川様まで…」



だんだん騒ぎが大きくなっていく。



「とりあえず、帰るぞ。白藤」

「え?」

「待って下さい、冨岡さん。貴方が帰るのは勝手ですが、何故白藤さんも連れていこうとするんです?」

「…………」


もっともな意見である。


白藤は鬼だ。


半人半鬼とはいえ、彼女は鬼殺隊にとって大事な回復要員であり、彼女の所有は藤の花の屋敷が担うという掟が存在するのだから。



「何とか仰ったらどうですか?」

「あの…」

「別に、お前たちには関係ない。コイツを俺の屋敷に置くことは御館様も承知済みだ」

「はァ?おい、冨岡。今何つったァ?」



みるみる内に不死川の機嫌が悪くなっていく。


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