第34章 120,000PV御礼 色欲に溺れて$
ちょっと出てきますと言ってしばらく経ったが白藤が戻って来ない。
行き先も聞いていなかった為、とりあえず外には出てきたものの行く宛がない。
はて、どうしたものか。
つらつらと考えながら歩いていて行き着いたのは煉獄の屋敷。
彼ならば何か知っているかもしれないという言わばダメ元の賭けだったのだが、今さっきまで白藤が居たのを聞き、少し安心した。
愛想をつかされたのかと思った。
俺は感情表現が苦手で、あまり他者と会話をしないから。
白藤が何かを不安がっていたのかもしれないと、今になって思い立ったのだ。
煉獄から白藤が次は宇髄の屋敷に行くと言っていた旨を聞き、夜闇を駆ける。