第33章 参戦!柱稽古へ$
兄上が異性に姫を使って呼ぶなんて…
これはひょっとするかもしれない。
「後世に語り継ぐ。炎柱の心得其の一……」
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「凄い」
まさか炎柱の歴史にも詳しい方だとは。
兄上に対しての気遣いもしているし、この人なら父も認めてくれるかもしれない。
「それでは、私はこれにて」
「え?もう遅いですし、兄上この方にも食事を…」
「ありがとうございます。千寿郎様。しかし、所用がございますゆえ、失礼します。杏寿郎様」
「ああ、長く付き合わせて悪かった。送ろうか?」
「大丈夫です。お心遣いありがとうございます。千寿郎様もまたお逢いしましょうね」
にっこりと微笑めば、千寿郎が赤くなる。
杏寿郎と千寿郎の二人に見送られ、白藤は煉獄家を後にした。