第33章 参戦!柱稽古へ$
「いえ、私はこれから宇髄さんの所にも伺いますから」
「そうか。なら、宇髄の家に移動するまでの時間君の知恵を借りるとするか」
トントン。
「兄上、少しいいですか?」
「千寿郎か、入っていいぞ」
すっ。
「失礼します。あ、来客中でしたか?」
「ああ、彼女は…」
「白藤と申します。藤の花の屋敷の者です。お兄様にはいつもお世話になってます」
「いや、俺の方が世話になっている」
「もう、杏寿郎様ったら」
どういう関係なんだろう?
とても親しげだ。
もしかしてこの人は兄上の……
「千寿郎」
「はい!」
「済まないが、藤姫殿が言った文言をそのまま書き綴ってくれないか」