第33章 参戦!柱稽古へ$
「そういえば、藤姫殿が冨岡の屋敷に逗留(とうりゅう)していると聞いたんだが、本当なのか?」
「う…はい。杏寿郎様、ちなみにそのお話はどなたから…?」
「宇髄だが?」
やっぱりかーい!
あの人は絶対面白がっている。
「アイツはどこか悪いのか?」
そうなりますよねぇ。
「いえ、その…実は///」
煉獄に冨岡との同居の理由を耳打ちする。
「なんと!それはめでたいな!」
「杏寿郎様、声が!」
大きいです!
「そうか…幸せに、な?」
その時、少し寂しそうに煉獄の瞳が揺れたのを白藤は知らない。
優しく頭を撫でてくれる煉獄に少々照れながら、されるがままになっていると、彼が呟いた。
「本当は受け身の練習もさせてやりたいのだが、生憎と道場は今隊士達が寝泊まりしていて…」