第33章 参戦!柱稽古へ$
「まあ。これは…槇寿郎様が?」
「恐らくな」
「………これ、もしかしたら修復できるかもしれません」
「何?」
「この辺りの表記、初代炎柱様の口伝ではないでしょうか?」
「口伝?」
「ええ。後世に伝えると常々申してましたから。煉獄家の髪の言い伝えや、鬼殺隊での心構え、呼吸法による肉体強化の方法だったかと」
「なんと!藤姫殿は内容をご存知なのか!?」
「えっと、はい。ある程度は…」
「済まない。手前勝手な願いだが、歴代炎柱の書の写しを作成するのに協力して頂けるだろうか!!」
がっしりと両手を握られる。
「……私でよろしければ」
フフと微笑む白藤に煉獄がある疑問を口にする。