第33章 参戦!柱稽古へ$
見た目は甘露寺と同じくらいの膨らみを誇る彼女の胸はいくらさらしを巻いたからといっても、俺にとってはいかんせん刺激が強いものだった。
「?」
「ゴホン、藤姫殿。済まないが、しまってもらえるか?」
羽織に帯を巻かれる。
「男物ですまないが…」
「いえ、そんなに変でした?」
「変、ではないが…」
直視できないのは事実だ。
「そういえば、杏寿郎様。座学と仰っていましたが具体的には何を?」
「ああ、一般隊士には歴代炎柱の書に基づく『鬼殺隊の歴史』を少しな。だが…」
「何かお困り事でも?」
「ああ、歴代炎柱の書は父が管理、保管しているんだが、この通りでな」
煉獄に見せてもらった歴代炎柱の書は表紙こそ無傷だったが中身はズタズタに引き裂かれていた。