第32章 しおり100拍手200御礼 今夜はお気の済むまま$
冨岡の羽織に顔を埋めて、静かに涙を流す白藤の背をゆっくり擦ってやると、少し目を赤らめた彼女が自ら口付けてきた。
「ありがとうございます…冨岡さん、最後に一つだけ」
「何だ?」
「貴方を愛して良いですか?」
「俺はそのつもりだが?」
$$$↓ここより冨岡裏夢。愛され。
何でも許せる人向けです。
初めて訪れたはずの冨岡の屋敷の寝室で。
まだ陽がある内から布団の上で着物を乱される。
ちゅ。
どちらともなく口付けて、互いに衣服を取り払う。
「冨岡さん、綺麗」
「男に綺麗はないだろう…」
「そうですか?均整がとれていて、私は好きです」
「………お前、そんな風に笑うんだな」
ふっと口許を緩ませる冨岡に抱き締められ、白藤が彼の腕の中に収まる。