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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第32章 半天狗の最後


「ギャアア」



禰󠄀豆子が本体を捕まえようと手を伸ばすが届かない。



スカ。



速い。
追い付けない。

くそ、延々逃げ続ける気だな。

煉獄さんが潰れるまで。


雷の呼吸ってさ。
一番足に意識を集中させるんだよな。


筋肉の一本一本まで空気を巡らせる。
善逸が言ってたように、力を足だけに溜めて、溜めて。


一息に、爆発させる。
空気を切り裂く雷鳴みたいに。



ガキィン。



いけ!!いけ!!
今度こそ、渾身の力で。



「お前はああ、儂がああああ、可哀相だとは思わんのかアアア!!!」



半天狗の本体が巨大化する。



「弱い者いじめをォするなぁぁぁあ!!!」



炭治郎の刀は半天狗の頸を捕らえているが肉を斬りきれずにいる。

巨大化した半天狗が炭治郎の頸を握り潰そうとする。

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