• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第32章 半天狗の最後


げほっ。



煙を吸って噎せる白藤を玄弥が背負って移動する。



「やっぱ、柱にゃ敵わねぇなぁ」

「玄弥、く…」



ぎゅるる。

はっ。



「危ねぇ!」


またも玄弥の隙を着いた形で竜が迫って来る。


煉獄の炎でも捌ききれなかったものが白藤の腕を捉える。



「藤血の娘。貴様はあのお方に献上する」


憎珀天の思念が竜を通してこちらに伝わってくる。



怖い。
体に力が入らない。


ああ、だめだ。



こんな時でも思い浮かぶのは…



冨…



ズギャ!



滑り込んできた人物によって、傷をつけられなかった白藤だが。



「何、勝手に諦めてんだぁ」



ギチギチ。



宇髄の左腕の先が血で斑に染まっている。


もしかしたら、本当に千切れてしまっているかもしれない。



「宇髄様、腕が!!」

「あー、こりゃ派手に喰い荒らされたわ。でもま、お前が居りゃあ何とかなる!だろ?」

/ 2015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp