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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第32章 半天狗の最後


「……分かりましたから、ちゃんと仕事して下さい!」



宇髄が戦線に戻るのを見送って、玄弥の元へ。



「玄弥君…」

「白藤さん…」

「もう、大丈夫。血鬼術・不治露」



玄弥の傷が塞がるのを見守って移動しようとするも、足が縺れる。



「おい、アンタ大丈夫か?」



さすがに不治露を連発し過ぎた。

近くにあった木に手を付くと、メキメキと音を立てて体に巻き付いてきた。



「手を!!」



懸命に伸ばすが、あと少し届かない。



バキバキバキ!



煉獄の技だろうか?
木が瞬く間に燃えていく。

火の手が回る。
身を固くして目を瞑る。



鬼である私も燃えるかもしれない。



バリッ。



玄弥が木の竜に歯を立て喰い破る。



「何してる、逃げるぞ!」



手を引かれ、木から降りる。

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