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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第31章 痣の出現


まるで雷神を模したかのような背中の鼓には『憎』の文字。



体の大きさは幾分か小さくなったものの気配が桁違いだ。


それに何より若返っている。


見た目は炭治郎とそう変わらない子供のようだ。



「は?」



何だ、今の?
宇髄は思考をフル回転させた。



アイツ、さっきまで違う鬼だったハズだ。

怒り鬼。

それが瞬き一度の間に姿を変えた。



怒り鬼が両手を掲げて喜の鬼と楽の鬼を引き寄せ、取り込んだ。

最後に哀の鬼を手の内に吸収した途端、今の姿になった。



元忍びの俺ですら目で追うのがやっとだった。

他の奴らはきっと、どうしてアイツが出てきたか分かっていないはず。



どんな能力だ。
俺がコイツらを指揮しなきゃならねぇ。見極めろ。

誰よりも速く、アイツの間合いの内側に入り込んで、一撃喰らわせる。



「シィィー、音の呼吸・壱ノ型 轟!!」



ドォン!!



双剣を憎伯天に叩き込む。

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