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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第31章 痣の出現


「時透さん、良かった。出られたんですね」


子鉄少年が涙を浮かべながら、喜ぶ。


「凄い…」



さすがは柱だ。



「ぎゅきぃぃっ!!」



ズバッ。

時透の一閃で本体の壺が割れ、金魚の鬼が姿を保てなくなる。

ボロリと体が崩れると、すぐさま灰になって消えた。



「時透さん、お願いです。あの壺の鬼をあばら屋に近付けないで。今、鋼鐵塚さんが刀を研磨してるんです」



子鉄少年のお願いに耳を傾けつつ、周囲の気配を探る。



「そう。煉獄さんがいるから心配はないだろうけど…」



この針…やはり毒が…



「時透さん、とりあえず応急処置だけしましょう?」

「白藤さん…」



ギュッ。



傷が深い場所の止血と、子鉄少年があばら屋から持ってきた酒で傷口を消毒する。



「ありがとう」

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