第30章 半天狗の最後
炭治郎を捕らえているその手を玄弥が引き剥がそうとするが…
ゴォ。
禰󠄀豆子が半天狗の体を燃やす。
まずい、この火は俺も燃える。
玄弥が手を離した時、半天狗と炭治郎、禰󠄀豆子が崖下へ放り出される。
$$$
まずい。再生が遅くなってきた。
この儂が人間相手に。
人間の血肉を補給せねば。
近くにいるはずだ。
「逃がさない…」
引っ掛かった木の上から無理やり降りなから、炭治郎が半天狗を追う。
だめだ、追い付けない。
そばに人が…
ザッ。
「退いてろ、竈門」
「宇髄さん」
ぐっ。
双剣を使い、炭治郎の刀を押し込む。
「音の呼吸・壱ノ型 轟!うおぉぉ!」
ズズ…
いける。
やった!!
頸を斬った。
あ、朝陽。
ボッ。
「うううう…!!」
「禰󠄀豆子!!」