第30章 半天狗の最後
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煉獄さんが引き付けてくれてる内に俺たちで頸を斬らなければ!
「玄弥、俺たちで頸を斬ろう!!あそこの瘤になってる木に本体が隠れてるハズだ!!」
「おぅ!」
「行くぞ!ヒノカミ神楽・炎舞」
炭治郎の刀が瘤を一刀両断するが、中に本体がいない。
何処だ?
逃げたのか!!
向こうだ!!
「貴様アアア!!逃げるなアア!!!責任から逃げるなアア!!」
逃げ惑う半天狗の本体を炭治郎たちが追う。
「ガアアアアア、クソがアアア。いい加減死んどけお前っ…空気を読めえええ!!」
ブンっ。
玄弥が側に植わっていた木を根こそぎ抜き、本体に向かって投げる。
木ぃ、ぶん投げたーー!!
ドカァ。
木の隙間を縫って本体が逃げていく。