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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第30章 半天狗の最後


げほっ。

煙を吸って噎せる白藤を玄弥が背負って移動する。

「やっぱ、柱にゃ敵わねぇなぁ」

「玄弥、く…」

ぎゅるる。

はっ。

「危ねぇ!」

煉獄の炎でも捌ききれなかった竜が白藤の腕を捉える。

「藤血の娘。貴様はあのお方に献上する」

体に力が入らない。
ああ、だめだ。
ごめんなさい。
こんな時でも思い浮かぶのは…

冨…

ズギャ!

「何、勝手に諦めてんだぁ」

ギチギチ。

宇髄の左腕の先が血で斑に染まっている。
もしかしたら、本当に千切れてしまっているかもしれない。

「宇髄さん腕が!!」

「あー、こりゃ派手に喰い荒らされたわ。でもま、お前が居りゃあ何とかなるだろ?」

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