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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第30章 半天狗の最後


「分かりましたから、ちゃんと仕事して下さい!」

宇髄が戦線に戻るのを見送って、玄弥の元へ。

「玄弥君…」

「白藤さん…」

「もう、大丈夫。血鬼術・不治露」

玄弥の傷が塞がるのを見守って移動しようとするも、足が縺れる。

「おい、アンタ大丈夫か?」

さすがに不治露を連発し過ぎた。

近くにあった木に手を付くと、メキメキと音を立てて体に巻き付いてきた。

「手を!!」

懸命に伸ばすが、あと少し届かない。

バキバキバキ!

煉獄の技だろうか?
木が瞬く間に燃えていく。

火の手が回る。
身を固くして目を瞑る。

バリッ。

玄弥が木の竜に歯を立て喰い破る。

「何してる、逃げるぞ!」

手を引かれ、木から降りる。

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