第30章 半天狗の最後
「はい。鉄珍様は無事です!!私はこのまま後方支援にまわります」
「うむ!いい判断だ、甘露寺!なら宇髄たちの加勢には俺が行こう。藤姫殿は甘露寺と一緒に…」
「炭治郎君の所に行くなら私の術を使った方が速いです。杏寿郎様離さないで下さいね?」
「む?心得た!」
「血鬼術・陽炎」
甘露寺の前から、フッと二人の姿はかき消えた。
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ひとつ分かったことがある。
アイツの操る木の竜の頭は五本!!
伸びる範囲はおよそ66尺だ!!
「ヒノカミ神楽・碧羅の…」
ギャイイイィ。
これは喜の鬼の高周波…!!
「ガッ…」
炭治郎の体が木にぶつかり、そのまま落ちる。
「オェッ」
鼓膜が破れた。
目が回る。
立てない、だめだ!!