第30章 濃密な一時を$(冨岡裏夢)
~白藤side~
「は?え…///」
少し時間が空いて、混乱していた頭が冷えてきた。
急いで身なりを整えようとすると、その手を冨岡に掴まれた。
「何をしていた?」
改めて聞かれると…
赤面し、口ごもっていると…
「言えないようなことか?」
「ぅ…///」
まさか、貴方に抱かれてるつもりで、処理しようとしてたとは言えない。
「?」
「とりあえず、離して下さい」
冨岡が手を離すとひとまず肌を隠す白藤。
気のせいか、普段より顔が熱い。
あぁ、もう。
何故、彼が相手だとこうも上手くいかないのだろうか。
つい先日まで、筆おろしすら済んでいなかったような唐変木相手に……
ここまで、心を乱されるなど……