第30章 濃密な一時を$(冨岡裏夢)
部屋を仕切っている襖に手をかけると、中から何やら声が聞こえる。
先に誰か来ているのだろうか?
気配を探るべく、聞き耳を立ててみると。
「あぁっ…もっと…冨岡さ…///」
くぐもったような甘い声が聞こえた。
「呼んだか?」
名を呼ばれたから入ってみたら、あられもない姿の白藤がいた。
そのままの格好で固まる白藤を他所に、現状を理解出来ないのか冨岡が首を捻りながら、問う。
「これは……?」
どういう状況だ?
伏せっているはずの白藤は裸であられもない痴態を晒している。
それに先程、俺の名を呼んだ。
それは、その真意は……