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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第29章 目覚め


ズズッ。

根本まで突き刺さっていた刀を半分ほど抜いたところで、白藤が咳込んだ。



「げほっ」

「やや!お目覚めですか?子鉄少年一旦止めて!」

「いえ、抜いて下さい。傷は…すぐに塞がりますから…」



ズズッ。

再び、刀を抜きにかかり、刀身が完全に白藤の腹部から抜けると、そこには案の定ぽっかりと空洞が空いていた。

だが、彼女の傷は見るまに塞がり、自ら立ち上がるまでになっていた。



「子鉄くん、鉄穴森さん、
すみませんがこの方たちの刀も抜いて下さい。抜いたら私が治療します」

「へ?」



呆けている鉄穴森に代わり、子鉄少年が返答する。



「わかりました!!」

「「えぇっ!!」」


文字通り職人たちは色めき立った。


「良かったね、鉄広叔父さん。助かるよ!」

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