第4章 遊郭潜入大作戦$(冨岡裏)
「つまり、昨日の続きをすれば良いのか?」
ずい、と前に乗り出して来た冨岡に。
「っ、そうです……」
つい、視線を逸らしてしまう。
「そうか」
するり。
躊躇無く、帯を外され……
「え、本気ですか?」
「何か不味いのか?」
「いえ、そうでは……」
何か昨日の今日で急に積極的になったような…
「皆、こんなあられもない格好をしているのか?」
「女郎は皆似たり寄ったりです」
脱ぎやすいように襟元が広く開いた着物を着ている女郎は色気も客を取るための魅力の内とする。
芸事、賭け事、閨事。
体を売るだけが女郎の仕事では無いが、手っ取り早く稼げるという理由で、美しく着飾った女郎たちは客をとるのだ。