第4章 遊郭潜入大作戦$(冨岡裏)
$$$↓ここより、冨岡裏。何とかして主導権を握りたい冨岡と床上手な白藤との攻防。
ガラ。
「もう床が用意してあるのか」
「それは、廓(くるわ)ですから……」
隣の部屋に用意されている布団を見て、冨岡が呟く。
「なら、都合がいい」
トンと肩を押され、床の上に転れば、冨岡が覆い被さって来た。
「冨岡さ?……ん」
口付けなんて教えてない!
舌技こそなかったが、長い口付けに息が絶え絶えになる。
「はぁ…///」
ほんの少し、抗議するつもりでねめつけて見るが、いまいち効果はなくて。
ぺろ。
と、白藤の首筋から胸元まで、ゆっくり舌を這わせてくる。
「んんっ……///」
それだけで、鼻にかかるような甘い響きを持った声が出てしまう。
本意では無い。
いつ、他の者に聞かれるかもしれない、こんな場所で……
「お前は肌が白いな」
耳許で囁かれる。
一体どういうつもりなのだろう。
「昨日も思ったが、お前は触り心地が良い」
これは、誉められているのだろうか?
ってことは昨日の耳許で誉めるを実践されていると。