第27章 目覚め
終わった。
煉獄さん、すみません。
僕はここで死ぬ。
諦めかけたその時。
炭治郎の姿をした誰かが僕に声をかけてきたんだ。
どうして、そう思うんだ?
先のことなんて誰にも分からないのに。
なんだ?違う。
炭治郎にはこんなこと言われてない。
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くそっ、何処だ!
「玄弥ーーーっ!!」
探してる、探してんだよ。
術か?術で見えねぇのか?
くそっ!!くそっ!!くそっ!!どこだ!!
長引けばこっちが消耗してしまう。
「避けろっ!!」
「は?」
間一髪、振り向いたお陰で錫杖を回避できた玄弥。
錫杖がかすった耳に血が滲む。
そうだ、ここには五体め以外にも鬼がいる。
今は持ちこたえている炭治郎たちも消耗したら、もともこもない。
はっ。
ちっさ!!!