第27章 目覚め
遂に玄弥の目が半天狗の五体めを視界に捉えた!!
ドン、ドン。
銃を打ち込むが、的が小さいためか当たらず、本体と思わしき五体めが逃げていく。
くそったれが、見つけられるかこんなもん。
玄弥が五体めの後を追い、刀を首筋に叩きつける。
ギャという叫びが上がるも、その頸は固く、玄弥が振るった刀の方が折れてしまった。
斬れねぇ!!
馬鹿なっ、こんな指一本の太さしかねぇ頸だぞ。
ドン、ドン。
すかさず鉛玉を打ち込むが、命中したのにも関わらず、半天狗はピンピンしている。
「ヒィィィ」
効かねぇ!!
グッ。
背後からの殺気。
どうやら、四体の内の一体が玄弥の背後に回り込んだらしい。
あぁ、終わりだ。