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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第26章 それぞれの戦い


あの鬼は何かを察知して逃げてしまった。

このまま追うべきか。



「藤姫殿?」



茂みに隠れていたはずの白藤が居ないことに気付いて、煉獄は辺りを見回した。



「ヒョッヒョッ」



気味の悪い笑い声。



「うぐぅっ…」



藤姫殿…!!
何故あんな格好に。



裸の白藤の体には帯が巻き付けてあり、腹部には血がこびりついた刀が刺さっている。



鬼と対峙しているのは、最年少の時透だ。



彼とて柱だ。
冷静に対処できるはず。



ここは…彼に任せて、逃げた鬼を追うべきだ。



頭では分かっている。
でも……



「悪い、宇髄。俺は藤姫殿を失いたくない…」



煉獄は踵を返し、白藤の元へと向かう。


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