第26章 激動
いた、玄弥!!!
無事だった!!
四体めの頸を斬ってる!!
やった!!やった!!同時か!?
振り返った玄弥の様変わりように一瞬怯む炭治郎。
頸を斬られた鬼達が口々に喚く。
「ガアアア!!何だこの斬撃は!!再生できぬ!!灼けるように痛い!!」
「落ちつけ、見苦しい。遅いが再生自体はできている」
宇髄が目を見張る。
「何てこった」
とんでもねぇぜ。
竈門よォ。
ったく、この天元様の出番を奪いやがって。
そう思いながらも、後輩の成長ぶりに口許が綻ぶ。
一方、炭治郎は突如現れた気配を匂いで追っていた。
何処だ?
玄弥の様子がおかしいのも気になるが、ずっと気になっていることがある。
この匂い。多分五体めの匂いだ!!
見つけなければ…
がっ。
まだ見ぬ五体めに意識を集中していると、いきなり首を掴まれた。