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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第26章 激動


ザッ。

刀を構え、炭治郎が立ち上がる。

「小細工したところで、俺には勝てぬ。斬られたとて痛くも痒くもないわ」

空喜が炭治郎目掛けて飛行してくる。

「何だ、ありゃあ…」

炭治郎の変化に哀絶以外の三体の動きが一瞬止まる。

燃える刃。
赫刀。

重なる無惨様の記憶。
無惨様を追い詰め、その頸を斬りかけた剣士の刀。

ズズ。

炭治郎の額に痣が浮かび上がる。

炭治郎と無惨様の記憶の中の剣士の姿が重なる。

「ヒノカミ神楽 日暈の龍 頭舞い」

一瞬にして、炭治郎が哀絶以外の三体の頸を斬り落として見せた。

今のでわかった。
もう、できるぞ。
あと一体だ。
一度に四体斬らないと、あと一体は…

離れた場所で哀絶と対峙していたはずの玄弥に目を移す。

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