第26章 激動
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少し離れた場所で炭治郎が瓦礫の下から禰󠄀豆子を救い出そうとする。
「禰󠄀豆子、大丈夫だ。見捨てたりしない。刀から手を離すんだ。瓦礫をどかすから。禰󠄀豆子やめろ、指が切れる!!」
ズズ。
炭治郎の刀に禰󠄀豆子の血が付着し、刀身が炎に包まれる。
温度が上がって、刀の色が赤くなる。
爆血刀。
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何だ、これは。
そうだ遺伝した記憶の中に。
あの耳飾りの剣士の刀も赤くなったのか?
禰󠄀豆子の血によって赤くなった刀だから、きっとあの剣士とはやり方が違うけれど。
俺は、応えなければ。
俺に力を貸してくれるみんなの願いは思いは一つだけだ。
鬼を倒すこと。
人の命を守ること。
俺はそれに応えなければ!!!