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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第25章 甘く蕩けるような愛が欲しい$(冨岡裏夢)


「ごめんなさい…」

「謝るな…」

「さっきのことは忘れて下さい…」



白藤が目を伏せる。




「なっ……」

「私は慰み者です。特定の方に好意を寄せるなど、あってはならないのです…」



「お前は…人の気持ちも知らないで…」

「迷惑でしたよね。すみません」

「違うっ!!俺は…」

「はい、これ受け取って下さい。ギヤマンには釣り合いませんけど、髪紐を結ってみました。水柱様のお色に合わせて…」



羽織の色を組み合わせて結われたそれはとても馴染み深いもので。

それと同時に。



大切なモンは手離すなよ?

脳裏を過る朋友の言葉に。



「行くな…行かないでくれ…」

「……期待させないで下さい。私は…」

「好きだ。俺も…」



いつもの能面面とは少し違う。

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