第25章 甘く蕩けるような愛が欲しい$(冨岡裏夢)
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藤の花の屋敷。
「白藤様!?あ、水柱様も。あれ?」
「ああ、幸。悪いのだけれど、不死川様に今日は行けないと言伝てを頼みたいの……」
「不死川様ですか?ですが…」
「さっさと奥へ行くぞ」
「ちょっと、冨岡さん!?」
手を引かれる白藤。
えー、不死川様、むっちゃ怖いんですけど。
幸の心の声など知らずに二人は部屋へと入っていく。
「……」
白藤の代わりに不死川に相手をして貰えるなら、行ってみようかと幸はほんのり期待しながら、隣の区域の藤の花の屋敷へと向かう。
「不死川様……」
幸は上機嫌で屋敷を後にした。