第24章 その瞳に映せしは…$(悲鳴嶼&伊黒裏夢)
「ゃら、ん…二、本?」
「三本だ、馬鹿者」
ぐちょぐちょ。
「はぁ、ん……///」
伊黒の悪戯で不規則な呼吸になる。
それに気づいて悲鳴嶼が白藤の髪を優しく撫でる。
「伊黒よ、あまり苛めてくれるな」
「ふっ…ぅん……///」
「先に出すぞ?」
ドピュッ。
「悲鳴嶼様!?」
「南無。済まん。顔にかかったか?」
「えっと、少し……」
ドサッ。
悲鳴嶼の精液が顔にかかったと思ったら、今度は伊黒に押し倒される白藤。
「悲鳴嶼さんが終わったなら、後は俺の好きにしていいだろう?」
ぱさ。
「顔を拭け」
押し倒した癖に、また命令とは。
渡された手拭いで顔を拭き、改めて正面を向くと、伊黒が上から白藤の顔を睨みつけていた。
えっと、これどういう……?
「まぁ、悪くない…」
甘露寺史上主義の彼が白藤に興味を持った瞬間だった。