第25章 90,000PV御礼 蝶屋敷の秘密$
蝶屋敷。
アオイが胡蝶に来客を告げる。
「胡蝶様、白藤様がお見えになりました」
胡蝶「分かりました」
処置室にて。
「薬、ありがとうございます。えっとカナヲさん、それでは私はこれで……」
グググ……
カナヲに手首を掴まれ、困惑する白藤。
「あの…離して下さい…」
「師範から貴方を帰すなって言われているから」
相手は華奢な女の子なのに、振りほどけない!!
あれよあれよと言う間に客間に通される。
カナヲちゃん、案外強引だ。
「あらあら、白藤さん。もうお帰りですか?もう少しお話していきませんか?ほら、お茶でも飲んで」
えぇー、嫌過ぎる。
「………はい」
ゴクリ。
意を決して出されたお茶を飲み込む。
カシャン。
これ、いつもの薬。
危うく、湯飲みを割るところだった。