第23章 80,000PV御礼 甘く蕩けるような愛が欲しい$
月明かりの夜に。
白藤は焦っていた。
「っ!?」
雑魚鬼と言えど、俊敏な動きをする鬼を相手に苦戦を強いられる。
ザシュ。
しまった。
致命傷ではないが防戦一方ではこの鬼には勝てない。
でも、近くに鬼殺隊員の姿はない。
これは不味いな。
私はこの鬼に殺されるのか。
呼び出しだからと屋敷から出なければよかった。
ああ、積んだ。
スパン。
それはもう、鮮やかに。
鬼の頸は地面に転がり、灰になったのです。
「え?」
「大丈夫か?」
「冨岡さん…」
「傷が…」
白藤の傷口に目を向ける冨岡。
「あ、直ぐに塞がるので」
シュゥゥウ。
胸元の傷が塞がると白藤の白い肌が露になった。
「っ、着ておけ…」
「ありがとうございます」