第23章 80,000PV御礼 甘く蕩けるような愛が欲しい$
手渡された羽織を着ていると、冨岡が何故このような時間に屋敷から出たのか聞かれた。
三軒向こうの藤の花の屋敷に不死川が来ていることを告げると、冨岡は反対方向へ足を進める。
「冨岡さん、あの…私は向こうに…」
「お前、その格好で不死川に会いに行くのか?」
確かに。
傷は塞がったが、鬼の襲撃のせいで着物の胸元はすっぱり開いているし、血もこびりついたままだ。
「ああ、確かに。はしたないですね…」
そうではなく。
あの格好のままではさも襲って下さいと言わんばかりだろう。
「一旦戻るぞ。それと、不死川のところへは行くな」
「え?」
それって…
「今夜は俺の相手をしろ」
「……//////」